うづきの

うづきが娯楽作品の感想を書き連ねるだけの場所です

今話題のフレンズについて

どこで壊れたのとか言う前にまずはアイカツフレンズを観よう。

今日から二年目がスタートしたアイカツフレンズ。ダイヤモンドフレンズとして一年目を飾ったピュアパレットの新たなるアイカツとは・・・!

 

って語りたいんですけど、アイカツフレンズは今に限らずずっと話題ですからね。

今回はアイカツフレンズの話ではないんです。いや、語りたいけどね。語りたい。

 

 

あれです。けものフレンズ2。あれについてちょっと僕なりの考察なんですけどまず前提を掲げときます。

 

【前提】

けものフレンズはゲームも1も2も大好き

 

はい、これね。この前提ありきで読んでくださいね。大事。そもそも嫌いなアニメとかないんですけど。

それはそれとして今回伝えたいテーマはこちら。

 

けものフレンズ2はテーマパークとしてのジャパリパークを描いていた説】

 

ということでちょっと語りましょう。

あくまでも隠喩というか、そういう解釈もあるよね的な話なんですが、けものフレンズ2は終始「テーマパーク」という空想の世界にリアリティで味付けをしたんじゃないかなと。

つまり、主人公のキュルルちゃんは「けものフレンズ2」というジャパリパークに遊びに来たお客様ではないかなって話。

最初に「冒険する土地の知識を最低限持ったガイド」として一緒に旅をする仲間を得る。そして仲間とともに道中で様々なイベント・アクシデントに見舞われ、それらを解決したり落とし所を見つけて次の冒険へ進む。やがて冒険は佳境に入り、旅で知り合ったキャラクターたちと再会し、一つのストーリーを終える。

こういう感じ。

 

もちろん、お客様を楽しませるためにイベントは様々な仕掛けがあるし、ただのふれあいコーナーもあるし、中には危険なものや苦渋の決断を迫られるものもある。けれど、そうやって一つのストーリーを通ることで主人公であるお客様は何かしらの「気付き」を得る。それはまさしく娯楽作品を通じて様々な考えを獲得し自らの知見を深める行為なのではなかろうか。

 

で、ここで一つ触れておきたいのがかばんちゃん。キュルルちゃんがお客様だとするならかばんちゃんは「テーマパークのスタッフ」なのだ。

誤解を恐れず噛み砕くなら遊園地でありがちな、客を世界観に浸らせるためにアナウンスしたりパフォーマンスする「おねえさん」的なあれ。あれなのだ。

ほうら、船に乗ってやってきたかばんちゃんが某遊園地のあのアトラクションのおねえさんみたいに見えてきただろう?

 

そう考えていくと、かばんちゃんがキュルルちゃんと「違う」のが自然に見えてくる。

かつてかばんちゃんがまだ「お客様」だった時のパートナーは今回、別のお客様のパートナーとなる。かばんちゃんはお客様から脱却し、スタッフのおねえさん、つまりパーク側の存在になったからかつてのようにお客様として楽しむことはできない。そこに少しの寂しさを感じるのは仕方のないことであるし、それをこらえて、今を楽しむお客様のために尽くす。敬称をつけていたラッキービーストも一種の同僚として捉えているからこそ関係性は変化した。そう、かばんちゃんは一つ、あるいは二つ、オトナになったのだ。

 

だからこそイエイヌはかばんちゃんではなくキュルルちゃんを選ぶ。同じヒトであるけれどもその在り方は「スタッフ」と「お客様」だから。イエイヌはしっかりと見分けたのだ。かつて多くのお客様とふれあった場所で、その役目を果たしたのだ。

そう思わせるものが最終話Cパート、イエイヌが読んでいた手紙の山とイラストである。

あれらはすべて、ふれあいイエイヌコーナーへのお客様の感想なのだ。

最後のイラスト、あれはまさしくキュルルちゃんがジャパリパークを満喫した後に思い出として描き残し、そしてお礼としてパークに送ったものなのだ。

そうするとキュルルちゃんが持っていたスケッチブックに描かれていた絵、あれもすべてキュルルちゃんの元となった人物が楽しい思い出として描いた宝物といえる。そして記憶のないキュルルちゃんはその「思い出」を辿りながら「新しい楽しい思い出」として記憶していく。

 

だから、「かばんちゃんにとってのサーバル」がいれば「キュルルちゃんにとってのサーバル」もいる。それらは決して矛盾するものではなく、けものフレンズ2全体に一貫したテーマでもある「思い出・記憶」に通ずるもののはずなのだ。

公式ツイッターが上げたあのイラストも、そういう視点から見るとまた違った捉え方ができるのではないだろうか。すなわち、「遊びに来てくれてありがとう」だ。

あのイラストは紛れもなく、けものフレンズ2というテーマパークを運営しているスタッフ陣からの視聴者への感謝なのだ。カーテンコールと言い換えても良い。

 

結論として伝えたいことは、けものフレンズ2は確かに「けものフレンズ」なのだということ。それだけである。

 

余談だが、ビーストについて。作中では死んだようにも見えるし創作物によくある「生死不明でうやむやにして皆さんで解釈どうぞ」的にも見えるビースト。

個人的には死んでないと思うんですよ。だってそもそもどこからともなく船の上に飛び乗ってくるんすよあいつ。何ならあの後泳いでどっか逃げられるでしょ。あいつ視界の外からやってきて視界の外に消えられるんすよセンパイ。絶対死んでないですって。

 

あとあれ、そろそろ真面目モード時間切れだから普通に感想書くけどあれだよ。

けものフレンズけものフレンズ2もどっちも面白いから良いんだよ。

うんうん、それもけものフレンズだね。

 

と、アイカツネタで締める。これがやりたかっただけ感ある。